精神・身体疾患を持つ患者さんのケアを行う精神看護のプロ

精神保健医療福祉の現在、将来の動向を把握し、患者の精神的健康状態や精神看護問題の評価・査定、精神療法や認知療法などのセラピー等を用いて、患者やその家族に対して専門的な看護援助を行う能力を養うことを目的に創設された精神看護のプロフェッショナルが「精神看護専門看護師」です。

精神科病院や病棟で精神疾患で療養中の患者に対してケアを提供する「精神科看護専門看護師」と、一般病院で身体疾患を持った患者さんへの心のケアを担当する「リエゾン精神看護専門看護師」の2つのタイプがあります。

精神看護専門看護師の主な役割は直接ケア、相談、調整、教育、研究などの方法で心の病気や健康に対するケアの質を向上させることです。患者およびその家族にケアを直接ケアを提供したり、患者や医療者(医師、看護師、薬剤師、ケースワーカー等)の悩みを聞くこと、医療・福祉・看護資源が適切に提供されるよう似た職種と連携を図ること、精神看護の知識や技術を提供・指導する教育、ケアの質を高めるための研究調査や研究の支援などが求められます。

看護師がケアを提供する対象は心の病気を持つ患者さんだけでなく、その周囲の人たちも含まれており、その気持ちや考えを読み解き、相互作用によってよりより動きになるように導く支援も行います。

また、専門的な理論と知識を実際の臨床現場に活かすことを基本としているため、専門看護師は医療機関にとどまらず、人が生活しケアが提供される様々な場所、精神看護の知識や技術を向上させる教育研究などの場で活躍しています。

1日の仕事の流れ

出勤は朝の申し送りが行われる8:30より少し余裕を持って行います。そして、その日の予定を確認し、患者さんや医療従事者からの相談依頼のメールなどに目を通してその場で変身をします。

それが済んだら夜勤スタッフからの申し送りに同席します。重症の患者さんの様子を聞いたり、対応が難しい事象の生むなどの情報を収集します。申し送りが終わったら気になる患者さんに会ったり、スタッフに声をかけたりします。

10:00からは共通の疾患を抱える患者さんが集まる勉強会に参加します。この企画と運営は看護師、薬剤師、ケースワーカーなどの多職種と一緒に行います。患者さんのケアだけでなく、ケアで疲れたスタッフのサポートも行うことも重要です。

昼食休憩は12:00から1時間ほどあります。午後最初の仕事は病棟の看護師から依頼された患者さんとの面接です。患者の話をよく聞き、その結果を看護師や医師などに報告し、病棟でのケアにつなげられるようにします。

14:00からは医師、看護師、薬剤師らが参加して、患者の病状について話し合うカンファレンスに参加します。他職種が意見を出し合うことにより、よりよいケアの提供ができるようにします。それぞれの意見を調整するのも精神看護専門看護師の仕事です。

15:00からは新人教育研修の講義を行います。内容は分かりやすく、即実践できるように工夫します。17:00にはその日の業務を終えた看護師がCNS室に戻って、担当患者のレポートをまとめているので、その手伝いを行います。

ナース自身が心の問題を抱えているような場合には、相談にのってあげます。そしてその日の活動内容を記録し、メールを確認し、必要な連絡と報告を済ませれば、無事その日の業務は終了となります。