患者の自宅を訪問して、精神化疾患の再発や症状の再燃を予防

気分が落ち込み、生きる希望が持てなくなる「うつ病」、幻聴が聞こえるなどの症状がある「統合失調症」では、脳神経細胞間の神経伝達物質のバランスが崩れることが最近の研究で分かってきました。

一昔前までは、精神疾患になると入院病棟で治療を受け、長期入院を余儀なくされる患者さんが大勢いました。抗精神薬の開発・普及がなされた現在は、早期に退院して地域で暮らすことができるようになりました。

そんな患者さんの地域での生活を支える看護職として注目されるのが「精神科訪問看護」です。精神科訪問看護のお仕事は、病院や訪問看護ステーションから、精神疾患で自宅療養する患者さんを訪問し、療養の相談にのったり、日常生活の支援を行うというものです。

なかでも多いのが、薬や症状の相談や支援です。自己判断で薬の服用を中止すると病気が再発するリスクがあるため、看護師は医師と相談しながら内服治療を続けられるお湯、病状や副作用の相談にのります。

精神疾患の患者さんを治療するのは薬だけではありません。安心できる環境や人間関係があることがストレスを抑え、病気の再発や病状の悪化を予防します。そのため、毎日の暮らしでは栄養バランスの良い食事ができる店を一緒に探したり、洗濯の方法を一緒に学ぶなど、生活全体の支援を行うことが精神科訪問看護では重要です。

就職や結婚、患者の人生相談にのるなどして、本人が生きたい人生の目標に向かう手伝いも行います。看護師に求められる資質としては。患者の価値観を大事にできる人、精神疾患を理解し、医師や家族と相談しながらサポートができる人が求められます。